円形脱毛症とは
丸いかたちに毛が脱毛する疾患を円形脱毛症といいます。髪の毛が一般的ですがまつ毛なども抜けることがあります。
髪の毛の一部だけでなく髪の毛全てや全身の毛が抜け落ちてしまうタイプの円形脱毛症もあります。
円形脱毛症は軽症の場合1年以内に治ることが多いですが再発も多く、免疫機能やストレスの関与が言われていますがはっきりとした原因はわかっていません。
脱毛が広範囲ほど治りにくく再発しやすい傾向にあります。
円形脱毛症の原因
原因は不明ですが脱毛部分で自身の免疫機能が異常な働きをしていると考えられています。疲れやストレス、感染症を契機に円形脱毛症になるといわれていて遺伝的要素やアトピー性皮膚炎との合併も報告されています。
円形脱毛症の治療
他の自己免疫疾患や甲状腺疾患や尋常性白斑、貧血等合併することがあり初めての方は血液検査も行っております。
脱毛がはじまって急性期には脱毛部位でない部分もひっぱると毛が容易に抜けやすくまたダーモスコピーで毛包の状態の判断も行っています。
■主となる治療
- ステロイドの外用とフロジン液(カルプロニウム塩化物)の外用
- 紫外線療法
- 液体窒素をあて免疫細胞の働きを抑え毛髪の再生を図る
- 抗ヒスタミン薬やセファランチン、グリチロン(グリチルリチン)内服
その他、重症度に応じてステロイドの局所注射、ステロイド内服、重症の場合、オルミエントなどの新しい治療もでてきました。
軽症では1年以内に治ることが多く、根本的に治すことは難しい疾患ですが早期治療が重要です。
